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あたしに文字が書けるかぎり

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メスシリンダー花子
メスシリンダー花子




ある女の感情の吐き出し場。

メスシリンダーのメモリで

人生を測るようにして

生きる女。


だから

メスシリンダー・花子




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2008.09.09 Tue

帰りの電車に揺られながら
眠たい眼を少しこすって
誰かを思った
何年も前の
グラウンドに立つ自分を思った
広すぎる空の下に立ちつくし
陸上競技のタイムを計った
ふと遠い場所を思っていた
どこか遠くで遠い自分が
今の私を見ているような気がして
笑って、肩に掛けたタオルで顔を拭った。

右肩にかけた鞄の中の資料が
ずしりと重くて
私の責任や
私の重荷などの
いま
私を不自由にさせる統べたのもノが
この中に詰まっていて
デモそれらを捨てることが出来ない事を
悲しみながら笑おうと思った。
思い鞄をぎゅっと握って
電車から足を降ろした。


星一つ無い空に
まばゆいばかりの自分の未来があると信じた
それら全てを抱きしめて
抱えて生きていくのだと思っていた

人々は家路に帰る
足早に
冬の訪れがくるのを待つ

まばゆいほどの未来じゃない
そこにある物をこなすことに一生懸命な自分でしかない
明日という道を
閉ざさないように
今日も家路につく
一歩一歩確実に
歩いていくしかないのだ

そうやって生きている
わたしは
こんなところまできてしまっていた

私は私の道を行くために
数々の物を手放してきた
本当に大切なモノは
私の想い一つであると思い
今の選択が何一つ誤りでないことを
私は自分に言い聞かせながら

家に着く。


この胸の中にある
むなしさも
かなしさも
責任も
重圧も
情けなさも
愛しさでさえ
すべて
すべてを
抱えて生く

私は私の愛した道を
私と歩く事を決める




グラウンドに立ちつくす私へ
今の私は
あなたが思い描いたような私ではないけれど
後悔ばかりしている人間になってしまったけれど
なにひとつ
かなしむことはないのだと
ひとつひとつ
皮をむくようにして
はだかになっていったわたし
わたしのほんとうにのぞむこと

わたしのほんとうにしたいこと

それは私が私に正直になると言うこと


世間様に笑われようとも

私は私の右肩に下げた荷物を
今日も持ち帰り
ひとつひとつこなして会社に行く

りっぱな

会社の歯車になっているよ
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