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2009.09.28 Mon
BODER LINE [しあわせな毎日]
胸を張って幸せ物ですと言えるような人間になる事が
育ててくれた親や、卑怯な私と友達になってくれた優しい人たちに出来ることだと思っていたから
世間で言う幸せというものに近づこうとしていた
高学歴で仕事の出来るの彼氏の車の助手席に乗って
綺麗な服を着て過ぎ行く景色を見る私
どのようにしてもここまでこれたような気がする
どのようにしても私は幸せになれないことを知る。
広いキッチンで一人、優しい彼が帰るのを待ちながら
なべの中に写った、まつげのながい女を見下ろして笑った
先ほど買ってきたばかりのワインを割ってしまおう
このなかに破片ともども入れてしまって
こんなこと、なかったことにしてしまおうと
このように生きた事すら後悔し、しだいに実感する
わたしは誰の事も愛する事が出来のだという事に。
彼とセックスしながら、
知らない天井の事を思う
マンボウの壁紙の天井の下、
私は誰かに首を絞められた夢を見る
学生時代の元彼が、私の首に両手の親指を立ててぐっと力をこめて泣いた。
今目の前にいる、彼ではないのだ。彼じゃない。
あの人はまだ泣いているのだろうか
一緒に死ねるかと聞かれたときに
私は細い彼の背中に私の左手を重ね
「じゃぁはやく殺してよ」とつぶやいた。
愛じゃなかった、恋でもなく依存でもなくただ同士だったのだと思う
このまま二人でいても寂しくなるだけだと分かったとき
彼は既にそばにいなかった。一人になって何を思っただろう
私は次の恋にめぐり合えたはずだったのに、
自分は誰も愛せない事をただ実感しただけ。
彼の車に積まれた人形に嫌気がさし、
彼の性格にめんどくささを感じていた。
携帯電話には、メールも電話もこなくなり。
私は彼と体を重ねなくなっていた。
最後には、彼は私を名前で呼ばなくなっていた。
付き合ってるつもりでいるには
もう幾分、努力も愛情も、私には 彼には 遠いものになっていた
どこで間違えたのだろうか?
もう初めからずっと、間違っていたのだ。
物覚えは悪いほう
都合の悪い事は意図的に忘れられます。
とても気分屋ですが、
マイナス思考というわけではありません。
男性と話すのが好きです
ちやほやされるのが好きです
セックスする事に生きがいを感じます
自分に正直な私です。
友達の数は多いほう、
いつも周りには誰かがいてくれます。
これは私が一番回りに誇れる事。
仕事もきちんとこなします、
上司との仲もよく、仕事にやりがいと居場所を感じています。
オシャレが好きです。
週に一回のショッピングをかかしません、
化粧も好きです、明るい色で自分を飾るのが好きです。
人を愛する事が出来ません。
でも自分のことも、隣人の事も、間違いなく大切に思っているのです。
世界は私に誰とも繋がらせない
世界は私を置いて進んでいく
人々は幸せになっていく
にこやかに温かく、幸せを語っては、その言葉の通りの人生を生きます
世界が私を拒む
私が世界を愛そうとしても
世界が私を拒む
お前は誰とも繋がれないとでもいうように
育ててくれた親や、卑怯な私と友達になってくれた優しい人たちに出来ることだと思っていたから
世間で言う幸せというものに近づこうとしていた
高学歴で仕事の出来るの彼氏の車の助手席に乗って
綺麗な服を着て過ぎ行く景色を見る私
どのようにしてもここまでこれたような気がする
どのようにしても私は幸せになれないことを知る。
広いキッチンで一人、優しい彼が帰るのを待ちながら
なべの中に写った、まつげのながい女を見下ろして笑った
先ほど買ってきたばかりのワインを割ってしまおう
このなかに破片ともども入れてしまって
こんなこと、なかったことにしてしまおうと
このように生きた事すら後悔し、しだいに実感する
わたしは誰の事も愛する事が出来のだという事に。
彼とセックスしながら、
知らない天井の事を思う
マンボウの壁紙の天井の下、
私は誰かに首を絞められた夢を見る
学生時代の元彼が、私の首に両手の親指を立ててぐっと力をこめて泣いた。
今目の前にいる、彼ではないのだ。彼じゃない。
あの人はまだ泣いているのだろうか
一緒に死ねるかと聞かれたときに
私は細い彼の背中に私の左手を重ね
「じゃぁはやく殺してよ」とつぶやいた。
愛じゃなかった、恋でもなく依存でもなくただ同士だったのだと思う
このまま二人でいても寂しくなるだけだと分かったとき
彼は既にそばにいなかった。一人になって何を思っただろう
私は次の恋にめぐり合えたはずだったのに、
自分は誰も愛せない事をただ実感しただけ。
彼の車に積まれた人形に嫌気がさし、
彼の性格にめんどくささを感じていた。
携帯電話には、メールも電話もこなくなり。
私は彼と体を重ねなくなっていた。
最後には、彼は私を名前で呼ばなくなっていた。
付き合ってるつもりでいるには
もう幾分、努力も愛情も、私には 彼には 遠いものになっていた
どこで間違えたのだろうか?
もう初めからずっと、間違っていたのだ。
物覚えは悪いほう
都合の悪い事は意図的に忘れられます。
とても気分屋ですが、
マイナス思考というわけではありません。
男性と話すのが好きです
ちやほやされるのが好きです
セックスする事に生きがいを感じます
自分に正直な私です。
友達の数は多いほう、
いつも周りには誰かがいてくれます。
これは私が一番回りに誇れる事。
仕事もきちんとこなします、
上司との仲もよく、仕事にやりがいと居場所を感じています。
オシャレが好きです。
週に一回のショッピングをかかしません、
化粧も好きです、明るい色で自分を飾るのが好きです。
人を愛する事が出来ません。
でも自分のことも、隣人の事も、間違いなく大切に思っているのです。
世界は私に誰とも繋がらせない
世界は私を置いて進んでいく
人々は幸せになっていく
にこやかに温かく、幸せを語っては、その言葉の通りの人生を生きます
世界が私を拒む
私が世界を愛そうとしても
世界が私を拒む
お前は誰とも繋がれないとでもいうように
2009.07.23 Thu
それでもなお [しあわせな毎日]
踏みにじられて、ここまで来た。
愛した人を完全に失って
でも立ってる。
私の心臓ちゃんと鳴ってる?
私の心、まだちゃんと動く?
私いま息しているよね
ひとつひとつ確認しながら、
でも、まだ生きてる。
愛した人を完全に失って
でも立ってる。
私の心臓ちゃんと鳴ってる?
私の心、まだちゃんと動く?
私いま息しているよね
ひとつひとつ確認しながら、
でも、まだ生きてる。
2009.06.02 Tue
[しあわせな毎日]
やみくもに抗って否定し続けても
私という存在は、あやふやなままそこに存在していた。
しっかり、この手を握り締めていないと
私は本当に「あやふや」に消滅してしまいそうだと思った。
さよなら間際の帰り道
隣には誰も居ない
惰性で愛した人が居た
でも結婚する勇気が無かった
私という人生を
誰にも引き渡したくなど無かった。
二人で居るとき大きく見えた世界が
二人で無くなったとたん、さらに大きく見えた
いくぶんか、自由になったのに
時間が流れ、いくぶんか、世界が狭くなった事に気付く
何かを想い
ここまできたけれど
大切なものは何一つ失わなかった
気付けば私の望むものだけが
私の手の中に会った
せわしない、日常だけが
ころがりおちる不安定なしずくのように
いつか地面に落ちてくずれてしまうその形を
いまは綺麗に
なでて大切にしまっているだけ。
愛も
平和も
手に入れては握りつぶし
大切にしては放り投げて
どのように扱っても壊れない
普遍的なものを求めていたけれど
そんなものは望んでいない事を知った
刹那的な、
または一時的な
不安定で壊れやすい、すりぬけては通り抜ける
そんなものを愛してきたのだ
私を愛してくれる確証や保証などないくせに
ただ私が愛し続けただけ
私という存在は、あやふやなままそこに存在していた。
しっかり、この手を握り締めていないと
私は本当に「あやふや」に消滅してしまいそうだと思った。
さよなら間際の帰り道
隣には誰も居ない
惰性で愛した人が居た
でも結婚する勇気が無かった
私という人生を
誰にも引き渡したくなど無かった。
二人で居るとき大きく見えた世界が
二人で無くなったとたん、さらに大きく見えた
いくぶんか、自由になったのに
時間が流れ、いくぶんか、世界が狭くなった事に気付く
何かを想い
ここまできたけれど
大切なものは何一つ失わなかった
気付けば私の望むものだけが
私の手の中に会った
せわしない、日常だけが
ころがりおちる不安定なしずくのように
いつか地面に落ちてくずれてしまうその形を
いまは綺麗に
なでて大切にしまっているだけ。
愛も
平和も
手に入れては握りつぶし
大切にしては放り投げて
どのように扱っても壊れない
普遍的なものを求めていたけれど
そんなものは望んでいない事を知った
刹那的な、
または一時的な
不安定で壊れやすい、すりぬけては通り抜ける
そんなものを愛してきたのだ
私を愛してくれる確証や保証などないくせに
ただ私が愛し続けただけ
2008.12.14 Sun
[しあわせな毎日]
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::DARK
やさしい、
甘い甘い彼の次に付き合った人は
無口で格好いい人だった
人生なんてないものねだりだな、私はため息をつく
何でバッサリ髪を切ったの
と聞かれて
町中のショットバーで
彼と別れたことを話した。
わかりやすい女だね
意外に単純なんだ。
それとも失恋の話を引き出すために、
髪切っちゃったの?だとしたら笑っていい?
そういわれて、腹が立つ前に笑えてしまった
普通失恋した女が目の前にいたら
慰めるのが一般的でしょ
ホントこの人、
人格が破綻してるなって思った
でも面白い、
こういう人はどんな顔して女を抱くんだろうって
こういう人を従えたら
おもしろいんだろうな、
きっかけは、
すこしだけの、興味。
彼と話す内に
彼は人生を諦めているのが解った
あんなに仕事ができるのに
お金があって裕福なこのひとが
なぜそんな風に思うのか
私の興味を駆り立てるのにこれ以上の理由なんて無かった
「生きるのも、死ぬのも面倒だ」
そんなふうに話すあなたが
憎らしいと同時に、かわいらしかった
その日、
もう店を出ないと終電乗り遅れるよ
と言ったのに
もう少しだけ、と酒を注文した君を見て
今日、君との距離が縮まるのを予感した
今日は何するのと聞かれたので
帰って、寝るだけだよ
と返したら
じゃあ俺も、そうさせて
まっすぐに目を見られて私は次の言葉に困ってしまう
「視線はずしていい?」と聞くまでに30秒くらかかったきがする
私のアパートのドアを閉めた時
ふいに後ろに温かい感触を覚え
そりゃ、一人暮らしの女の家に来るんだから
そうゆうことだろうと思った
そういえば私はまだこの人と付き合っても居ないのか
呆然と考えながら振り返り
強引に顔をおしつけられた
ドアに頭をぶつけてしまったけど
痛いとかより、この身体を覆う温かさが
とてもだるく感じてしまって、
もう少し彼によっかかっていれば
このだるさを解消できるのかな
今はもう仕事のことも何もかも
ただ何も考えずに、この最低で強引な格好いい人に
抱かれていたいと思った。
朝目が覚めて、彼の顔がそこにあって
私は記憶を取り戻すのに
すこし時間が掛かった
私は起きあがってそこら辺に散らばっていた上着を適当に着て
煙草に火を付けた
カーテンを開けると陽の光が眩しくて
まだ朝の7時なのに
せわしく子どもたちがアパートの前の道を走っていく
隣の住人はもう起きているようで、
洗濯機のゴッ、ゴッ、ゴッという音が聞こえてくる
テレビを付けると、ズームインのアナウンサーが今日も元気に朝のニュースをお知らせしていた
音量を小さくして、私はベランダに出た
そういえば、昨日干しっぱなしにしていた洗濯物を
しまい忘れていたみたいで
少ししめって、そこになびいていた
私は煙草を一本、吸い終わると
洗濯物を抱えて部屋に戻った
この町の朝は
今日もみなが元気で
朝なのに、笑い声がどこからか聞こえる
私の住むアパートの住人達は
なぜか優しい人達が多くて
向かいのおばちゃんまで、私のことを気に掛けてくれるようだ
あたたかな時間が流れていくのがわかる
私は昨日、
全てを諦めた男と寝ていたことが
まるで異次元の出来事のように感じてしまった
闇の中に落ちていくように
彼の汗を肌に感じながら、もう全て終わってしまえばいいのにと
彼の背中に爪を立てやった。
ポットでお湯を沸かしながら
適当に野菜炒めを作っていると
闇が起きて私の横に立っていた
「男物のTシャツと下着、一番下の棚に入ってるから使っ」
私が全てを言い終える前に
「煙草くせ」
私の髪に顔を埋めてつぶやいた
あんただって、吸うでしょ、って思ったけど
特に何も言わなかった。
朝立ちしてんの、もういっかいやろう
そういうことなんだろ
自分勝手でこの町には不似合いな男だと思った
作りかけの野菜炒めの火を消すと
野菜はみるみるうちに萎んでいった
せっかく水気が飛んだと
思ったのにな、そう思いながら
もう一度落ちていく感覚を味わっていた
私の部屋には、
未だに元彼の写真が飾ってあって
学生時代の友達と映した写真などが
写真立てに並べられている
彼とご飯を食べながら
彼はそれらを横目で見ながら興味なさそうに私の吸う煙草の煙を目で追い掛けていた
「イメージと違ったかな」
何のイメージ、と問うと
「意外に所帯臭かったかな。
なんか、うまく言えないけどお前が、っていうよりは、この町がなのかもしれない」
「なじめない?」
「そうでもない」
「向かいのおばちゃんはさ
一人暮らしなんだけど、私の食生活を心配してくれる訳よ
会うたびに、痩せてしまって、まぁまぁ・・ちゃんと食べるのよ、とかって
私はこの通り、普通に朝ご飯毎日作って食べてるのにさ
はじめは、本当ウゼェ、とか思ってたし
仕事でイライラしてるときは話しかけてくんなとか、これは今でも思う訳よ」
「なじめないだろ」
「そうでもなかった」
私は少し笑うと席を立ってPCの電源を付けた
「正確に言えば、なじめるときと
なじめないときがある。でもそういうもんでしょ
あんたもそうなんでしょ」
私は毎日毎日
優しい気持ちでいられない、とても不安定な人間なのだと思う
彼もそうだと思う
とても残酷な気持ちに駆り立てられるときがあるし
優しい気持ちになれるときもある
しばらくして彼が帰ると言ったので
私は車の助手席に彼を乗せた
彼の家をナビに入力するために住所を聞いて、私は少し驚いた
「なにこれ家相当近いじゃん、一駅ってなにこれ」
私は彼の顔を凝視した
彼は少しだけ肩をすくめて
「そういうことだよ」
と言い放った
大笑いする私に、彼は
「うるせーよ、笑うな
お前だって昨日冷静こいてたけど興味本位丸出しだったぞ
部屋にはまだ元彼の写真とか飾ってるし
お前の方が何考えてるかわかんねーよ、わけわかんねー」
「あんたにわけわかんねーとか言われたら
もうどうしようもないね、私どうしようか、本当うけるよ一生分笑った」
あーおかしい・・
笑いすぎて涙出てきたわ、おもしろいひと、
私は続けていった
「イメージ違ったわ」
「ああ?」
「仕事が出来て鬼畜でお金持ってて格好いい30歳、
ってイメージだったんだけどね、もうぶっ壊れ過ぎでしょ」
なんだ普通の可愛い人じゃない
ただ、色んな面を持ち合わせている、感受性の豊かな人だったのね
彼はマフラーに口元をすくめて
「つか、つきあう?」
と小さく言った
照れているのが伝わってきて、私は意地悪したくなった
「考えとくわ、
じゃー家までとばそーか、ここ最高速度何キロまでだっけ」
「おま・・」
ますます面白くなってきて
私はずっと笑いながら前方不注意な運転を続けていた。
彼は今も、たまにウチに来ては
ご飯を食べたりセックスをしたりして私と過ごしている
私の部屋には、まだ元彼の写真が飾ってあるし、
私の左薬指には
元彼から貰った指輪がずっとはめられている
彼は、最中の時に、好きだ、と言ってくれるようになった
でも私たちは付き合っても居ない
「何だろう、元彼が好きとかそういうのはもう無くて
君のことも好きとかそういうの無いんだよね
君は興味がそそられるから、何だか一緒にいたい衝動にかられるんだけど
一生一緒にいたいかっていわれると、
それはそれで、めんどくさいかなって」
私がそんな風に言うと
「だまれ」と口を塞がれる
ずっと待ってくれるのなら
このままでいてもいいかな
私の精神面が大人になるまで待ってくれるのなら
君とそれまで生きても良いかな
人格破綻はどっちだった?
この町にはやくなじんだのは、私より君の方じゃなかった?
先日上司から転勤命令が出た
ここにいるのもあと少し
もとももとそういう業務だったけどさ
君には言わない
君には言えない
ああ私ってほんとに悲しい人間なんだな
私は何なんだろうな
私は車をとばして町に繰り出した
彼の家の前について電気がついてない彼の部屋を見上げた
まだ仕事なのかな
私なにしてんだろ、つまんねー女
煙草に火を付けて空を見上げると
ほしがひとつもなかった
明日雨なのか、車で来て
よかった
私の隣には、仕事から帰ってきた闇が立っていた
闇は、闇の顔をしていた、冷たい目に、私は身震いして気持ちよく思った
人間には、多面性というものがある
私は、闇の顔をしてにやつき、煙草を捨てた
アパート前の街頭の下
私はやみのせなかに手を伸ばした
つよく、黒いコートがふたつ、重なり合って
このままこの黒がひとつになって
離れなければいい
闇同士の体温が重なっていつかは、温かなモノにかわってしまわないだろうか
end..
やさしい、
甘い甘い彼の次に付き合った人は
無口で格好いい人だった
人生なんてないものねだりだな、私はため息をつく
何でバッサリ髪を切ったの
と聞かれて
町中のショットバーで
彼と別れたことを話した。
わかりやすい女だね
意外に単純なんだ。
それとも失恋の話を引き出すために、
髪切っちゃったの?だとしたら笑っていい?
そういわれて、腹が立つ前に笑えてしまった
普通失恋した女が目の前にいたら
慰めるのが一般的でしょ
ホントこの人、
人格が破綻してるなって思った
でも面白い、
こういう人はどんな顔して女を抱くんだろうって
こういう人を従えたら
おもしろいんだろうな、
きっかけは、
すこしだけの、興味。
彼と話す内に
彼は人生を諦めているのが解った
あんなに仕事ができるのに
お金があって裕福なこのひとが
なぜそんな風に思うのか
私の興味を駆り立てるのにこれ以上の理由なんて無かった
「生きるのも、死ぬのも面倒だ」
そんなふうに話すあなたが
憎らしいと同時に、かわいらしかった
その日、
もう店を出ないと終電乗り遅れるよ
と言ったのに
もう少しだけ、と酒を注文した君を見て
今日、君との距離が縮まるのを予感した
今日は何するのと聞かれたので
帰って、寝るだけだよ
と返したら
じゃあ俺も、そうさせて
まっすぐに目を見られて私は次の言葉に困ってしまう
「視線はずしていい?」と聞くまでに30秒くらかかったきがする
私のアパートのドアを閉めた時
ふいに後ろに温かい感触を覚え
そりゃ、一人暮らしの女の家に来るんだから
そうゆうことだろうと思った
そういえば私はまだこの人と付き合っても居ないのか
呆然と考えながら振り返り
強引に顔をおしつけられた
ドアに頭をぶつけてしまったけど
痛いとかより、この身体を覆う温かさが
とてもだるく感じてしまって、
もう少し彼によっかかっていれば
このだるさを解消できるのかな
今はもう仕事のことも何もかも
ただ何も考えずに、この最低で強引な格好いい人に
抱かれていたいと思った。
朝目が覚めて、彼の顔がそこにあって
私は記憶を取り戻すのに
すこし時間が掛かった
私は起きあがってそこら辺に散らばっていた上着を適当に着て
煙草に火を付けた
カーテンを開けると陽の光が眩しくて
まだ朝の7時なのに
せわしく子どもたちがアパートの前の道を走っていく
隣の住人はもう起きているようで、
洗濯機のゴッ、ゴッ、ゴッという音が聞こえてくる
テレビを付けると、ズームインのアナウンサーが今日も元気に朝のニュースをお知らせしていた
音量を小さくして、私はベランダに出た
そういえば、昨日干しっぱなしにしていた洗濯物を
しまい忘れていたみたいで
少ししめって、そこになびいていた
私は煙草を一本、吸い終わると
洗濯物を抱えて部屋に戻った
この町の朝は
今日もみなが元気で
朝なのに、笑い声がどこからか聞こえる
私の住むアパートの住人達は
なぜか優しい人達が多くて
向かいのおばちゃんまで、私のことを気に掛けてくれるようだ
あたたかな時間が流れていくのがわかる
私は昨日、
全てを諦めた男と寝ていたことが
まるで異次元の出来事のように感じてしまった
闇の中に落ちていくように
彼の汗を肌に感じながら、もう全て終わってしまえばいいのにと
彼の背中に爪を立てやった。
ポットでお湯を沸かしながら
適当に野菜炒めを作っていると
闇が起きて私の横に立っていた
「男物のTシャツと下着、一番下の棚に入ってるから使っ」
私が全てを言い終える前に
「煙草くせ」
私の髪に顔を埋めてつぶやいた
あんただって、吸うでしょ、って思ったけど
特に何も言わなかった。
朝立ちしてんの、もういっかいやろう
そういうことなんだろ
自分勝手でこの町には不似合いな男だと思った
作りかけの野菜炒めの火を消すと
野菜はみるみるうちに萎んでいった
せっかく水気が飛んだと
思ったのにな、そう思いながら
もう一度落ちていく感覚を味わっていた
私の部屋には、
未だに元彼の写真が飾ってあって
学生時代の友達と映した写真などが
写真立てに並べられている
彼とご飯を食べながら
彼はそれらを横目で見ながら興味なさそうに私の吸う煙草の煙を目で追い掛けていた
「イメージと違ったかな」
何のイメージ、と問うと
「意外に所帯臭かったかな。
なんか、うまく言えないけどお前が、っていうよりは、この町がなのかもしれない」
「なじめない?」
「そうでもない」
「向かいのおばちゃんはさ
一人暮らしなんだけど、私の食生活を心配してくれる訳よ
会うたびに、痩せてしまって、まぁまぁ・・ちゃんと食べるのよ、とかって
私はこの通り、普通に朝ご飯毎日作って食べてるのにさ
はじめは、本当ウゼェ、とか思ってたし
仕事でイライラしてるときは話しかけてくんなとか、これは今でも思う訳よ」
「なじめないだろ」
「そうでもなかった」
私は少し笑うと席を立ってPCの電源を付けた
「正確に言えば、なじめるときと
なじめないときがある。でもそういうもんでしょ
あんたもそうなんでしょ」
私は毎日毎日
優しい気持ちでいられない、とても不安定な人間なのだと思う
彼もそうだと思う
とても残酷な気持ちに駆り立てられるときがあるし
優しい気持ちになれるときもある
しばらくして彼が帰ると言ったので
私は車の助手席に彼を乗せた
彼の家をナビに入力するために住所を聞いて、私は少し驚いた
「なにこれ家相当近いじゃん、一駅ってなにこれ」
私は彼の顔を凝視した
彼は少しだけ肩をすくめて
「そういうことだよ」
と言い放った
大笑いする私に、彼は
「うるせーよ、笑うな
お前だって昨日冷静こいてたけど興味本位丸出しだったぞ
部屋にはまだ元彼の写真とか飾ってるし
お前の方が何考えてるかわかんねーよ、わけわかんねー」
「あんたにわけわかんねーとか言われたら
もうどうしようもないね、私どうしようか、本当うけるよ一生分笑った」
あーおかしい・・
笑いすぎて涙出てきたわ、おもしろいひと、
私は続けていった
「イメージ違ったわ」
「ああ?」
「仕事が出来て鬼畜でお金持ってて格好いい30歳、
ってイメージだったんだけどね、もうぶっ壊れ過ぎでしょ」
なんだ普通の可愛い人じゃない
ただ、色んな面を持ち合わせている、感受性の豊かな人だったのね
彼はマフラーに口元をすくめて
「つか、つきあう?」
と小さく言った
照れているのが伝わってきて、私は意地悪したくなった
「考えとくわ、
じゃー家までとばそーか、ここ最高速度何キロまでだっけ」
「おま・・」
ますます面白くなってきて
私はずっと笑いながら前方不注意な運転を続けていた。
彼は今も、たまにウチに来ては
ご飯を食べたりセックスをしたりして私と過ごしている
私の部屋には、まだ元彼の写真が飾ってあるし、
私の左薬指には
元彼から貰った指輪がずっとはめられている
彼は、最中の時に、好きだ、と言ってくれるようになった
でも私たちは付き合っても居ない
「何だろう、元彼が好きとかそういうのはもう無くて
君のことも好きとかそういうの無いんだよね
君は興味がそそられるから、何だか一緒にいたい衝動にかられるんだけど
一生一緒にいたいかっていわれると、
それはそれで、めんどくさいかなって」
私がそんな風に言うと
「だまれ」と口を塞がれる
ずっと待ってくれるのなら
このままでいてもいいかな
私の精神面が大人になるまで待ってくれるのなら
君とそれまで生きても良いかな
人格破綻はどっちだった?
この町にはやくなじんだのは、私より君の方じゃなかった?
先日上司から転勤命令が出た
ここにいるのもあと少し
もとももとそういう業務だったけどさ
君には言わない
君には言えない
ああ私ってほんとに悲しい人間なんだな
私は何なんだろうな
私は車をとばして町に繰り出した
彼の家の前について電気がついてない彼の部屋を見上げた
まだ仕事なのかな
私なにしてんだろ、つまんねー女
煙草に火を付けて空を見上げると
ほしがひとつもなかった
明日雨なのか、車で来て
よかった
私の隣には、仕事から帰ってきた闇が立っていた
闇は、闇の顔をしていた、冷たい目に、私は身震いして気持ちよく思った
人間には、多面性というものがある
私は、闇の顔をしてにやつき、煙草を捨てた
アパート前の街頭の下
私はやみのせなかに手を伸ばした
つよく、黒いコートがふたつ、重なり合って
このままこの黒がひとつになって
離れなければいい
闇同士の体温が重なっていつかは、温かなモノにかわってしまわないだろうか
end..
2008.12.14 Sun
[しあわせな毎日]
手が震えてしまうのは
私がやるべき事から逃げているからだ
やらなきゃいけないことは
山ずみで私の前に転がっていて
私は日々それを消化していくだけ
仕事をして生きていくというのはそういうことです
止まってないで前に進まなければ
私はまた辛くなるから
私は、私がつらくならないために
ただこの足を前に進めるだけ
そんなときはあなたを思い出す
明日はもっと
良い日になるよと言ってくれた
あなたを思い出す
お前は、悩むのが趣味みたいだ
笑ってくれた笑顔が
私にはとてもあたたかかった
あなたを失ってまで手に入れようと決めた私の未来に
私は何を期待していたのだろう?
あなたを突き放してまで
欲しかったモノってなんだろう
こんなに追いつめられる明日が
今日が
それが私が望んだものの結果であるのならば
笑って前に進むしかない
私がやるべき事から逃げているからだ
やらなきゃいけないことは
山ずみで私の前に転がっていて
私は日々それを消化していくだけ
仕事をして生きていくというのはそういうことです
止まってないで前に進まなければ
私はまた辛くなるから
私は、私がつらくならないために
ただこの足を前に進めるだけ
そんなときはあなたを思い出す
明日はもっと
良い日になるよと言ってくれた
あなたを思い出す
お前は、悩むのが趣味みたいだ
笑ってくれた笑顔が
私にはとてもあたたかかった
あなたを失ってまで手に入れようと決めた私の未来に
私は何を期待していたのだろう?
あなたを突き放してまで
欲しかったモノってなんだろう
こんなに追いつめられる明日が
今日が
それが私が望んだものの結果であるのならば
笑って前に進むしかない



